私たちが燃えるごみを指定のごみ置き場に持って行ったあと、
燃えるごみたちはどこへ行き、最終的にはどうなるのでしょうか。
①灰になる
燃えるごみたちはごみ収集車によって回収され、焼却場に運ばれます。
そこで、なんでも燃え尽きるほどの超高温で燃やされ、みんな灰になってしまうのです。
灰になったあとは、もう何にもなりません。
灰は最終処分場へ運ばれ、埋められ、燃えるごみたちの一生は幕を閉じます。
②資源になる
灰となったあとは埋められるのみ・・・
なのですが、埋めているだけでは最終処分場はどんどん無くなっていってしまいます。
そこで、灰の一部をリサイクルしている地域もあります。
市区町村によって違いますが、
セメントの原料としてセメント会社へ提供したり、
高温で溶かして冷やし固め、エコスラグというものを作ったりしています。
エコスラグは、コンクリートやアスファルトなどの材料になったり、主に土木資材の材料として使われます。
③エネルギーになる
日本の清掃工場のうち約7割は、燃やした時に出る熱を市民プールや温室などの熱源として利用しています。
また約3割の清掃工場では、燃やした時に出る熱を利用して電気を作り出しています。
ごみを燃やす焼却炉の中に水が通るパイプをたくさん設置し、焼却炉の熱でパイプの水を蒸気にし、蒸気タービンを回して電気を作っているのです。
作った電気は清掃工場内で使用したり、電力会社に売ったりしています。
まとめ
燃えるごみは全て灰になります。
たくさんの灰が埋められ続け、最終処分場は年々不足していっています。
いつかは最終処分場もいっぱいになって、埋める場所も無くなってしまうでしょう。
一部の灰はエコスラグにするなどしてリサイクルしていますが、リサイクルするためにはたくさんのお金が掛かります。
どんなに頑張っても、全ての灰をリサイクルすることは難しいのです。
熱の有効活用もそうです。熱を電力に変換する効率は火力発電所に比べれば弱く、利用できずに捨てられてしまう熱もたくさんあります。
私たちが出すごみの量が多すぎるのです。
実は、私たちが何気なく燃えるごみとして出しているものの中には、資源として再利用(リサイクル)できるものもたくさんあります。
一度、お住まいの市区町村のホームページを確認し、ごみの分別方法を確認してみるとおもしろいかもしれません。
「あ、これ、燃えるごみで出してたけど、資源になるじゃん」
みたいなものが結構あるのではないでしょうか。
資源になるものを覚えて分別するだけで、目に見えて燃えるごみが少なくなるので楽しいですよ。